第56回日本肝癌研究会

会長挨拶

第56回日本肝癌研究会
会長 久保 正二
大阪市立大学大学院医学研究科肝胆膵外科学

 この度、第56回日本肝癌研究会を2020年7月10日(金)、11日(土)に大阪国際会議場(グランキューブ大阪)において開催させていただくこととなりました。最近のスクリーニング法、診断技術、治療法などの肝癌診療の進歩は目を見張るものがあります。外科治療においては開腹肝切除術に加えて、腹腔鏡下肝切除術が広く普及し、さらにはロボット手術が行われるようになりました。ラジオ波焼灼術においても器機の改良により、その根治性も増しております。さらに、急速に展開しているのは分子標的治療薬であり、免疫チェックポイント阻害剤も視野に入ってきています。肝動脈塞栓術や重粒子線を含む放射線治療も進んでいます。しかし、これらのように各種治療の多様性が高まっているものの、診断や治療の有効性、限界や合併症などの問題が新たに発生し、また高齢の肝癌患者の増加などにより個々の患者の病態や社会的背景に応じた診療の個別化が重要となっています。そこで、本研究会では「新時代の肝癌診療:多様性と個別化」をテーマとし、最新の情報を共有できる場となればと考えています。
 本研究会においては、新たに日韓合同シンポジウムを企画し、肝内胆管癌診療ガイドラインの公聴会を開催する予定としています。
 第56回日本肝癌研究会が、肝癌診療に携わる方にとって有意義な研究会となりますように、会員の先生方のご協力をお願いいたします。