第61回日本消化器がん検診学会総会 The 61st Annual Meeting The Japan Society of Gastrointestinal Cancer Screen

放射線フォーラム

放射線フォーラム

基準撮影法の現状と課題
司会 丸田 真也(国家公務員共済組合連合会東海病院)
   西川 孝 (元医療法人尚豊会みたき健診クリニック)

司会の言葉

ガイドラインの更新は時代背景や環境の変化に応じて行われ、その信頼性を保つ上で重要な要素であり、新・胃X線撮影法ガイドライン(2011)にも適応される概念である。
さて新・胃X線撮影法ガイドラインは2005年に策定され、2011年の改定を経て現在に至っており、改訂版から既に10年が経過した。この間、対策型検診では内視鏡検査が導入され、X線検診の読影判定にも背景粘膜診断によるH. pyloriの感染診断が取り入れられ、読影判定にもカテゴリー判定が導入され、更に技師による読影補助も制度化された。また物理的要因としては撮影装置がアナログ装置からデジタル装置へと劇的に更新が進んでおり、一方、受診者も高齢化が進むのと同時に外国人受診者の増加や難聴等の障害を持たれる受診者が増加してきている。これら受診者背景の変化は体位変換の困難例を増加させ、また誤嚥や腸管穿孔例などの偶発症の増加も招き、新・胃X線撮影法(2011)(基準撮影法)が遵守できる環境が変化してきた。

今回、これら背景や環境の変化を鑑み、本放射線フォーラムでは新・胃X線撮影法(2011)における課題と問題についてを議論し、更には新・胃X線撮影法(2011)の全国的な普及状況をエビデンスに基づいたデータでの分析を素にガイドライン改定の必要性についても議論されることを期待したい。