第61回日本消化器がん検診学会総会 The 61st Annual Meeting The Japan Society of Gastrointestinal Cancer Screen

超音波フォーラム

超音波フォーラム

ワークショップ:超音波検診判定マニュアル2021を活用する
司会 小川 眞広 (日本大学病院 消化器内科/超音波検査室)
   平井 都始子(奈良県立医科大学総合画像診断センター)

司会の言葉

超音波検診においては、がんの発見のみではなく、悪性腫瘍の境界病変に対する適切な判定、良性疾患の診断、びまん性肝疾患の有無、種々のハイリスクグループの可能性の判断などを的確に行うほか逐年検診症例においては適切な経時的変化の評価も行うことが重要な職責である。超音波検査の検査所見も含めた客観性の低さが常に問題として挙げられ、これに対し2014年に本学会が中心になり日本超音波医学会と日本人間ドック学会の3学会合同で腹部超音波検診判定マニュアルを発表し一石を投じた。その後、3学会の意見の集約とそのほかの検診に従事する学会をオブザーバーとして招聘し多数のご意見を聞きながら多くの会議を経て、今回腹部超音波検診判定マニュアル2021として改訂し発表した。各臓器のカテゴリーおよび判定区分表も臨床的に使用しやすく改訂されており、検診従事者にとって共通概念となるよう普及が今後の大きなポイントとなる。ここでは、これまでのマニュアルの活用方法を振り返りつつ新しくなったマニュアルの活用方法について討論を深めたい。活発な発表を期待します。

  1. 腹部超音波検診判定マニュアル2021の導入と活用
    齊藤 弥穂(新生会 総合病院高の原中央病院 人間ドックセンター)
  2. 超音波検診判定マニュアル2021の使用を経験して
    森  雅美(医療法人宝生会PL病院 中央臨床検査部 生理機能検査科)
  3. 当院における腹部超音波検診判定マニュアルの活用方法
    簑田 直樹(姫路赤十字病院 検査技術部)
  4. 腹部超音波検診判定マニュアル2021導入に向けた検討
    西村 重彦(住友病院 外科)
  5. 超音波検診判定マニュアル2021を活用する ―健診施設と精検施設との連携―
    水野 雅之
    (社会福祉法人恩賜財団大阪府済生会吹田医療福祉センター健都健康管理センター)

教育講演:肝腫瘤の鑑別診断
司会 岡庭 信司(飯田市立病院消化器内科)
演者 飯島 尋子(兵庫医科大学肝・胆・膵内科)

症例検討
司会 森 雅美 (PL病院)
   西村 重彦(住友病院 消化器外科・乳腺外科)

  1. 「肝臓」症例呈示
    錦 沙由里(PL病院 中央臨床検査部 超音波室)
  2. 「胆嚢」症例呈示
    堤  直哉(住友病院 診療技術部 超音波検査科)
  3. 「膵臓」症例呈示
    森本  幸(JCHO大阪病院 中央検査室)
  4. 「膵臓」症例呈示
    森  亘平(市立大津市民病院 臨床検査部)

クイズセッション
司会 川端 聡 (住友病院)
司会 柴田 陽子(兵庫医科大学 臨床検査技術部)
司会 阪上 順一(市立福知山市民病院 消化器内科)